かつては歯医者さんと呼ばれていた医療機関は、今や歯科クリニックという呼び名が主流となっており取り扱っている診療の内容も多種多様です。
特に、人気を集めているのが抜歯などで失った歯を取り戻す夢の治療法「インプラント」と、歯並びを綺麗にして噛み合わせを改善する「歯列矯正」です。

これらは、いずれも口内の根本的な問題を改善できる効果を期待できるのですが、治療が完了するまでにはかなりの日数を必要とします。
ちなみに、個別の状況により違いはありますが、インプラントは大体3ヶ月~10ヶ月、歯列矯正は子供であれば10ヶ月~1年半、大人の場合は1年~3年程度が完了するまでにかかる目安とされています。

このために、合計すると4年近くかかってしまうケースがあるので、慎重な検討が必要です。
なお、これらを両方行う必要があるような場合には、歯列矯正をしてからインプラント治療を行うという流れが一般的です。
これは、歯茎の骨の部分にチタンを埋め込み歯の代わりにするというインプラントを行った後に、これを施術により動かすことは出来ないからです。

ただし、歯が欠損している状態で歯列矯正をスタートすると、食事の際に著しい不自由を感じてしまいます。
このために、綿密な計画性に基づき通常とは逆の順序でインプラントから始めることもあります。
特に、骨に穴を開けてチタンを埋め込む場所と、歯列矯正を行う場所とが離れているような場合に多く選択されます。

また、矯正治療の中にはインプラントを固定源として使用するインプラント矯正という施術も考案されています。
これは、ネジ式の小さいインプラントを歯茎から挿入して骨に固定し、そこを起点として矯正装置を取り付けるというものです。
これにより、通常の歯列矯正のように固定しておきたい歯が動いてしまったり後戻りしてしまうという心配はないので、審美性に優れた歯並びを実現できます。

このように、歯列矯正とインプラントを両方行う場合は、状況に合わせて順序や方法は変わってくるので、出来るだけ同じ歯科クリニックで相談するのが適当です。
逆に、歯列矯正とインプラントを別々の歯科クリニックで行ってしまうと、段階的にも連携が取れないために歯並びや噛み合わせなどの仕上がりに支障をきたすことになります。
このために、どこの歯科クリニックで施術を受けるのかということが重要なポイントで、事前の情報収集と比較検討により的確な選択が求められます。